開講年度
開講学部等
2025
共通教育
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期集中
集中
講義
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1002220013
知財展開科目B1(標準化と知的財産)[Intellectual Property Development SubjectB1]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
陳内 秀樹[JINNAI Hideki]
○
担当教員[ローマ字表記]
陳内 秀樹 [JINNAI Hideki], 生田 容景
特定科目区分
対象学生
全学生
対象年次
0~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
経済のグローバル化が進む中、自らの技術を国際的に広めるためには国際標準の獲得が重要になっています。例えば、いかに優れた製品であっても国際標準とならなかったために海外において販売ができないなどといったことが起こっています。本講義では標準化の概要や標準をどのようにしてビジネスに活用していくのか、また知的財産権との関係等について解説し、演習を行います。
授業の到達目標
知的財産についての幅広い知識を習得し、知的財産がかかわる社会的問題について考察する力を養う。
1.身近な製品やビジネスについて、標準の観点から考える力を身につける。
2.標準化を通してグローバルな視点で思考する力を身につける。
3.標準化とビジネスの最先端で活躍中の専門家の話に直接触れ議論することで、ビジネス上の解決策を導き出す力を身につける。
授業計画
【全体】
現代ビジネスでは標準・標準化が大きなキーワードとなっている。標準・標準化の概要を理解し、それを適切に活用して自らの技術を世界に広げる意識を持つために、実例の解説を通して学習を進めます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
標準化とは
・標準化はインターフェースを実現
・標準化の目的
・標準が作られる場所
・規格化と標準化の違い
・標準の種類別の役割と認証
・国際規格の重要性
・最近の基準認証政策の取組とJISCの活動
・演習Ⅰ
小レポート・ワークシートの提出
第2回
標準化の歴史的トピックと現代
・1717年 マスケット銃モデル1717の標準化
・1861~1865年 南北戦争
・1887~1892年 エジソン対ウェスティングハウス
・1908年 T型フォード発売
・演習ⅡとⅢ
小レポート・ワークシートの提出
第3回
標準化のビジネス効果とデファクトスタンダード
及びその事例
・標準化のビジネス効果
ビジネス効果
製品標準のメリットとデメリット
ネットワーク外部性
スイッチングコスト
・演習ⅣとⅤ
・デファクトスタンダードとコンセンサススタンダード
・AV分野でのデファクトスタンダード競争
・演習Ⅵ
小レポート・ワークシートの提出
第4回
演習1
オープン・クローズ戦略
小レポート・ワークシート(演習課題)の提出
第5回
サプライチェーンとインタフェースの標準化
・サプライチェーンと標準化
サプライチェーンでみる標準化
光コネクタ
標準化と利益確保の両立の理想形
自社の事業領域で理想形に無近づけるには
・インタフェース標準化
メモリーカード
インターフェース標準の設計
カセットボンベの標準化
液晶パネル材料
・演習ⅦとⅧ
小レポート・ワークシートの提出
第6回
試験方法標準
適合性評価と認証
・試験方法標準による差別化
・演習Ⅸ
・試験方法標準のリスク
・演習Ⅹ
・クラス分け標準
・クラス分け標準のリスク
・適合性評価とは
・認証を使うメリット
ISO9000、ISO14000、GAP 等
・演習ⅩⅠとⅩⅡ
小レポート・ワークシートの提出
第7回
オープンイノベーションと標準化
新市場創出型標準化の精度と事例
・二つのタイプのオープンイノベーション
・知財と標準化のビジネス活用
・市場創出型標準化の精度と事例
・演習ⅩⅢ
・演習ⅩⅣ(演習)
小レポート・ワークシートの提出
標準化活用事例集
https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/katsuyo/shinshijo/pdf/210730_zireisyuu.pdf
第8回
演習2
特許と標準化の組み合わせによるビジネス戦略
小レポート・ワークシート(演習課題)の提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 15% C: 15% D: 15%
成績評価法
演習課題(授業内レポートとしてワークシートの記載内容)・小レポートをもって総合的に評価する。
小レポート32%、演習課題68%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
教則 標準化とビジネス
ISBN
9784990393540
著者名
江藤学, 辻田美紗, 佐々木通孝著
出版社
山口ティー・エル・オー
出版年
2018
備考
オンライン版は以下からダウンロードできます。
https://www.jsa.or.jp/jsa/jsa_edu_kyouzai/
参考書にかかわる情報
参考書
書名
JISハンドブック「国際標準化」(日本規格協会)
ISBN
著者名
日本規格協会
出版社
日本規格協会
出版年
参考書
書名
JISハンドブック「適合性評価」(日本規格協会)
ISBN
著者名
日本規格協会
出版社
日本規格協会
出版年
参考書
書名
「標準化実務入門」(平成28年度出版)
ISBN
著者名
経済産業省監修
出版社
日本規格協会
出版年
備考
メッセージ
ケーススタディーにより議論し、理解を深め戦略的な思考力を育みます。
ルールメーカーとなり、世界を牽引する力を磨きましょう。
キーワード
標準、標準化、国際標準、ISO、IEC、ITU、JIS、認証、適合性評価、知的財産
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
共通教育科目「知的財産入門」、「特許法」、「技術経営と知的財産」
シラバスを「知財展開科目」で検索ください。現在、「特許法」や「著作権法」といった法律系の科目の他、「ものづくりと知的財産」や「コンテンツ産業と知的財産」「農業と知的財産」のように、各学部の専門領域に関連づけた「知財展開科目」を17科目開講しています。知財教育は本学で学ぶ学生の強みですから、ぜひ積極的に展開科目を履修ください。
令和7年度 共通教育 『知財展開科目』開講日程を参照
https://kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/chizai/?page_id=10763
履修条件
連絡先
陳内 h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp
生田 yklee@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
普段は常盤キャンパスにいます。
基本は、電子メールにて連絡下さい。
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