タイトル

開講年度 開講学部等
2025 共通教育
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中 集中 講義 9.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1002220016 知財展開科目A1(著作権と市民社会)[Intellectual Property Development SubjectA1] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
陳内 秀樹[JINNAI Hideki]
担当教員[ローマ字表記]
陳内 秀樹 [JINNAI Hideki], 久保田 裕 [KUBOTA Yutaka]
特定科目区分   対象学生 全学生 対象年次 0~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 情報社会における知的財産制度の全体像を解説するとともに、思想、心情を創作的表現したものを保護する著作物という情報の意味や価値を理解する。そのため、法制度として、著作者である著作物を創作する個人、法人について解説する。一方、著作物を利用する教育機関や企業、個人ユーザーにおける著作物の創作、創造、保護及び活用の実態に触れ、そのプロセスや問題点について解説し、議論する。とりわけ、「著作権侵害の実態と秩序維持」についても言及する。基本的なアプローチとして、著作権法1条「著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これによって文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展に寄与することを目的とする」という条文を土台に、進展する情報社会を分析、吟味し、その意義や意味について考える。さらに、情報社会のルールとしての著作権法をはじめとする情報法、モラル・マナー、リテラシーとしての情報モラルを考え、理解し、会得するために「情報モラル10箇条」策定に挑戦し、学生同士、教員も含め議論検討する。
授業の到達目標
知的財産についての幅広い知識を習得し、知的財産がかかわる社会的問題について考察する力を養う。
授業計画
【全体】
二日間の集中講義です。5月31日(土)、6月1日(日)を予定(2025/02/14現在)
 9:00~16:20 対面開講となります。 

令和7年度 共通教育 『知財展開科目』開講日程は、以下のURLで最新の情報を確認ください。

https://kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/chizai/?page_id=10763

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
知的財産権の全体像と著作権の概要
講義の進め方や評価方法などについて説明する。さらに、情報社会を念頭に知的財産の全体像を俯瞰するとともに、その中での著作権の位置づけと概要解説を行う。 小レポート
(目安時間:1時間)
第2回 著作権と市民社会 著作権制度の趣旨、体系、主体(著作権を受けることができる者)、著作権の客体(著作権の対象)、著作権の取得及び効力について事例をひきつつ解説を行う。さらに、演習問題の実施と解説を行う。 小レポート・演習問題
(目安時間:2時間)
第3回 著作権法における個別権利制限(1) 著作権の権利の変動及び制限について事例をひきつつ解説を行う。さらに、演習問題の実施と解説を行う。 小レポート・演習問題
(目安時間:2時間)
第4回 著作権法における個別権利制限(2) 個別権利制限について解説を行う。さらに、演習問題の実施と解説を行う。 小レポート、演習問題、翌日からの情報モラル10箇条策定に向け、要点の整理及び素材(キーワード等)を集めておく(宿題)。
(目安時間:3時間)
第5回 情報モラル10箇条づくり 新聞・雑誌・本・インターネット等から、情報モラルに係る素材を抽出し、抽出された素材(キーワード等)をもとに、学生同士、教員を含め議論し、10箇条に整理する。 小レポート
(目安時間:1時間)
第6回 「創作と創作性について」 人間と機械の関係やビジュアルアートの類似性から考える。ディスカッション形式 小レポート
(目安時間:1時間)
電羊法律事務所 弁護士 髙井 雅秀氏とのオンラインでのディスカッションを予定
第7回 著作権と市民社会~まとめ~ 策定した10箇条と、授業で取り扱った内容についてまとめを行う。 小レポート
(目安時間:1時間)
第8回 全体の振り返りと試験(資料持ち込み可) 授業で取り扱った内容をもとに、著作権制度について試験を行う。 小レポート、各自で情報モラル10箇条をブラッシュアップし、その解説をつけ提出する。(宿題)
(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 50% C: 25% D: --%
成績評価法
授業内のレポート(小レポート)、ディスカッション、授業内と宿題で行う演習問題、作品(情報モラル10箇条)、テスト(CBT方式、持ち込み可)で評価します。

小レポート30%、ディスカッションへの参加状況や議論への寄与度10%、演習問題20%、作品10%、テスト30%
教科書にかかわる情報
備考
スライド資料を印刷配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 AI×クリエイティビティ : 情報と生命とテクノロジーと。 ISBN 9784771110380
著者名 河島茂生, 久保田裕著 出版社 高陵社書店 出版年 2019
参考書 書名 ビジネス著作権検定公式テキスト : 初級・上級 ISBN 9784295014997
著者名 和田宏徳著 ; 坂本優著 ; 藤原正樹著 ; 紋谷暢男監修 ; 土肥一史監修 出版社 インプレス 出版年 2022
参考書 書名 たのしい著作権法 ISBN 9784990393557
著者名 小川 明子 出版社 出版年 2019
参考書 書名 情報モラル宣言 : インターネット時代の生きる力を育てる ISBN 447897067X
著者名 久保田裕 出版社 ダイヤモンド社 出版年 2006
備考
メッセージ
筆記用具の他、課題提出や資料閲覧のため、WIFI接続可能なノートパソコン及びその電源ケーブルを持参すること。
答えのない情報社会について、一緒に考え抜きましょう。
キーワード
情報社会、情報モラル、基礎情報学、著作権、知的財産、著作物、著作隣接権
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
「知的財産入門」(1年次必修)
知財展開科目「著作権法」「知財情報の分析と活用」「ものづくりと知的財産」「意匠法」「商標法」「不正競争防止法」「特許法」

令和7年度 共通教育 『知財展開科目』開講日程を参照
https://kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/chizai/?page_id=10763
履修条件
連絡先
メールで双方に連絡ください。
久保田裕 kubota@accsjp.or.jp
陳内秀樹 h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
メールで、久保田、陳内双方に連絡ください。
宇部の常盤キャンパス内にある知的財産センターで業務を行っています
業務の都合で吉田キャンパスに出かけることもあります
メールでご連絡いただくことが確実です。

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